フランチャイズ経営に加盟しています。夫婦で朝から晩まで運営に奔走していますが、店舗の売上が低迷し、あと数年で終わる住宅ローンの支払いが苦しくなりました。開業時の借金もたくさんあります。なんとか自宅だけは守りたくて、一人息子に買い受けさせることはできないか？と思っていました。銀行からは「ご家族が買う場合、ローンは通りません」と言われました。他にも問い合わせましたが、「親族間売買は受け付けていません」。果ては、”金利は少々高くなりますが、親子間売買を積極的に受け入れています”という会社も紹介してもらいましたが、結果はだめでした。
手を尽くしている間に状況は悪化の一途を辿り、資金繰りの兼ね合いより、急いで解決する必要がありました。実は、数週間前に競売開始決定通知を受けており、現況調査のために裁判所から調査官が自宅の写真を撮りに来ていたのです。そこで一旦、リースバックを利用し、住宅ローンを弁済したことで競売を取り下げてもらいました。住宅ローンはなくなりましたが、開業時の借金はまだ残っているので、加盟元と話し合って支払い計画を見直しました。息子の婚約者も買戻しには理解を示してくれており、先日ローンの本審査も無事通過したとの連絡を受け、ほっと胸をなでおろしています。リースバックを受けることで同じ家もすんなりローンが通ることができ、もっと早くリースバックに出会えていればよかったな、と思うばかりです。
※所有者が第三者になることで親子間売買ではなくなるため、買戻しが容易になるケースをご紹介しています。
